私は、
「入所者の介護度を維持・改善する」
「病院への入院を減らす」
「最期まで口から食べることを支援する」
「感染症を予防する」などの目的で、口腔ケアに力を入れている施設に定期的に訪問しています。
そこで、職員の方々と一緒に、口腔ケアが困難な方へのケア方法を考え、助言を行っています。
また、新人職員への研修も担当しています。
この活動も3年目に入りましたが、毎回緊張しながら講義を行っています。話している内容が理解されているか、自己満足に陥っていないか、職員の皆さんに少しでも役立つ知識や技術を伝えられたかを常に気にしつつ、毎回内容をブラッシュアップして挑んでいます。
施設によって反応はさまざまです。
反応が薄い施設では、講義中に集中を欠いてしまうこともあり、講義内容が上手く伝わっていないのだろうなぁと凹むことも・・・。
口腔ケア研修の内容
私が行っている研修の主な内容は以下の通りです。
- 口腔ケアとは
- 口腔の基本的な構造
- 口腔内細菌の活動について
- 誤嚥性肺炎や感染症予防につながる口腔ケアの技法
まずは口腔の基本を理解していただき、口腔内の汚れが体に与える影響について学びます。
そして、その汚れをどのように除去するか、誤嚥性肺炎予防や感染予防に効果のある道具や方法を実技を通じて学んでもらいます。
介護職員にとって口腔ケアは、日常的なケアの一部に過ぎませんが、その重要性を理解しながら行うことで、結果に大きな違いが生まれます。
良い結果を生み出すことで、介護職員の士気が高まり、施設全体が活気づくことを願っています。
研修中のエピソード
ある研修で、前半後半ともに眠気に勝てず、うとうとしている新人職員がいました。
実技の時間でも積極的に参加せず、周りの人の行動を見ているだけでした。
「これがZ世代なのか?」と驚きましたが、そのまま見守ることにしました。
ところが、後日集めた感想文を見て驚きました。
なんと、その子がびっしりと感想を書いていたのです。この経験から、
見た目や行動だけで判断してはいけないと反省しました。(_ _ )/ハンセイ
今回の研修を通じて、新人職員たちが施設の宝となる存在へと成長していくことを願っています。
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