最近お店では 「歯をクリーニングしてください」
という予約が多くなってきています。ありがたい事です。
私が思う事なのですが〜
形あるものは新しい時は綺麗でピッカピカですが月日が経つと変わってきます。
それは扱い方により差が出てくるかと…
歯も同じです。
みなさん生えたての時は白くつやつやなのですが
生活習慣と、お口の中の環境と、歯の質と、扱い方によって
年齢が重なっていくうちに、その人その人で差がついてきているように感じます。
それは歯医者勤務の時にはまったく気にはしていませんでしたが
今の仕事で沢山の人に接しお口の中を見ることで本当に感じています。
昨日 介護施設とそのデイサービスへ口腔ケア指導に行ってきました。
介護施設とはいえデイサービスを利用されておいでる方は元気です。
ご年齢89歳。スラっとしたおばあちゃん。見るからに元気そう。
肩からポシェットをかけさっそうと歩いて私がいるところに来られました。
お口の中を見させていただくと歯が左右上下(治療した歯含めて)奥歯まで28本全部ある。
あと数か月で90歳なられるそうです。
その方は
「私ねぇ、90年の頃から電動歯ブラシをアメリカにいる息子から送られて使い始めとるが。
その前までは歯ブラシでほれ、こう、こんなふうに横磨きしとったがいけど…
あれめんどうくさいし、なんやらテレビでその磨き方しとったら歯を傷つけるゆうか…削れてくゆうか…なんせよくないゆうとったさかい ほれ、こんなふうに縦にして電動ブラシあてとるが
今では日本も電気屋さん行けば電動歯ブラシが置いてあって、早速息子がそれこうてくれたから使っとるが~アメリカの物はなんでも大きいから大変ながいちゃあ」
半分息子の自慢も含んでいるような(笑) 話はまだまだ続いたが・・・
会話の中の90年とは1990年の事だったのですね~
その方は30年程前までは歯ブラシで一生懸命歯みがきをしていた。
が、優しいアメリカにいる息子さんにより電動歯ブラシをいただいてからは
ブクブクうがいを上向いて10回、下向いて10回、そして同じく左右各10回、その後に歯に電動歯ブラシを軽く当てて歯磨きをする仕方に変えたそうです。
それを1日1回している。そのようなことを言っておいでました。
おばあちゃんは年齢に応じて真っ白な歯とはいいませんが、つやのある綺麗な歯で削れているところはないようで歯と歯の間の隙間は歳の割に開いていなかったです。
歯磨きの仕方を変えてからあんまり歯の間に物がつまらないようになってうれしい~と言っておいでました
なるほどなぁ~と聞いていました。
歯の硬さ
歯は人間の体の中でもっとも硬いけれどダイヤモンドほど硬くもない
金や銅やシルバーやプラチナよりは硬い
歯の硬さは水晶ぐらいといわれているが…ピンときませんね
ただ、つるつるの水晶を毎日3回研磨剤をつけてブラシでゴシゴシゴシゴシ磨くと
表面に目には見えないけどカシャカシャの傷がついてしまうことは簡単に想像がつきます。
それは水晶と硬さが近いといわれる歯にも言える事ではないでしょうかね。
話変わりまして
その日は介護施設での口腔ケア指導を終えてから「歯のクリーニング」のエステの予約も入っていました。
その方は歯と歯の間 歯と歯肉の境目 いわゆる段差がある部分の着色が気になるので綺麗になり、自信もって人マスクを外し会食したい という願いでした。
聞くところ
「いつも3回しっかり磨いているつもりだが紅茶をよく飲むのか歯の細かいところに色が付く。
その部分をさらに気を付けて磨いているのに…私の磨きようがたりないのですかね… 」 と
お口の中を見させていただきました。
磨きようが足りないという感じではなく歯肉もしまっていてきれいでしたが、言われている通り着色はしっかりついていました。
歯の着色にもいろいろ原因はあってそれを語りだすと書くのも疲れ読むのも疲れるということになるので(笑)そこは又いつかということにしますね…
最近多く予約が入るエステのメニューが「歯のクリーニング」
★歯を白くしたくて…「ホワイトニング」希望が、お口を見させていただいて話をじっくりしていくうちに「ホワイトニング」ではなく「クリーニング」へ変更のパターンになってしまったり
★歯医者にはまめにメンテナンスには行っているけれど着色がすぐつくので来ましたという感じでクリーニングされる方が多いです。
初めてここに来られる方の共通している事は歯や口から健康を意識されている方が多く
歯がすごく汚れているとか、むし歯だらけでどうしたらいい??という方は来られません。
来られる方々を見ていると
歯のケアを自己流に一生懸命することで、歯に傷がつきそこに汚れや色素が付いてしまっているのでは?と感じています。
ツルツルしている所には引っかかるものがなく何かが留まることは難しいと思います。
ガサガサしているところには細かいもの大きなものなんでも留まりやすいです。
クリーニング前
この画像は文面の方ではなく以前された方になりますが
クリーニング後
この方はもともと綺麗な歯の方でした。クリーニングされてつやつやツルツル感が凄くなりました
毎日3回使う歯磨き粉
そこに含まれている成分(研磨剤の荒さと量)を意識して歯磨き粉を選んで使ってみる
歯の表面になるべくダメージを与えないものでクリーニング
歯を磨く時の力・思いっきり力を入れてゴシゴシと磨かない
そして傷ついている歯にはダメージは補う事、歯を保護する良い唾液を出す事
そんなことを少し心がけられると良いかなと思います。
コメントを残す