感染症が気になる今こそ、口の中を見てみませんか
最近、また感染症の話題を耳にすることが増えてきました。
「また広がらないといいな」
「これ以上、生活が制限されませんように」
そんな気持ちを持っている方も多いと思います。
私自身も、
できるだけ穏やかに、安心して毎日を過ごせたらいいな…
そう願っています。
今日はそんな思いから、
「口の中と感染予防の関係」について書いてみようと思います。
介護の現場で感じてきたこと
私はこれまで、
介護施設の職員さんへ口腔ケアの指導を行ってきました。
その中で、
利用者さんの口腔ケアに
「舌のケア」を取り入れてもらっています。
ある施設では、
口腔ケアの方法を見直したことで
・誤嚥性肺炎
・インフルエンザ
・風邪などの感染症
で入院される方が、
ほとんどいなくなったと聞いています。
この経験から、
「口の中を整えることは、体を守ることにつながる」
そう強く感じるようになりました。
口の中には、たくさんの菌がいます
実は、口の中には
とてもたくさんの菌が住んでいます。
毎日きちんと歯みがきをしている人でも、
口の中には
数えきれないほどの菌がいると言われています。
口の中の菌は、
大きく分けると3つのタイプがあります。
・体にいい働きをする菌
・悪さをする菌
・どちらでもない菌
学校の教室で例えると、
「よい子」「悪い子」「ふつうの子」
そんな感じです。
菌たちは、どこに隠れている?
起きている間の口の中はとても忙しいです。
話す
食べる
飲む
笑う
咳やくしゃみをする
口がよく動いていると、
菌にとっては落ち着かない状態になります。
そんなとき菌たちは、
静かで安全な場所に身をひそめます。
例えば
・歯と歯の間
・歯と歯ぐきの境目
・歯のデコボコしたところ
そして、
もっと広くて隠れやすい場所があります。
それが「舌」です
舌の表面をよく見ると、
ザラザラしています。
実は舌の表面は、
絨毯(じゅうたん)のような形をしています。
細かいヒダがたくさんあり、
そこは菌にとって、とても居心地のいい場所です。
もちろん、
口の中の菌を全部なくす必要はありません。
でも、
体に悪い働きをする菌は
増えてほしくないですよね。
歯周病菌とウイルスの共通点
口の中にいる悪い菌の代表が
歯周病菌です。
歯周病菌は
・ネバネバしている
・においの原因になる
・血が好き
・体の中に入りたがる
そんな特徴があります。
体の入り口である「口」に入ってきたウイルスも、
体の中に入りたいと考えています。
つまり、
歯周病菌とウイルスは、目的が同じなんです。
この2つが口の中で出会い、
一緒に体に入ってしまうと困りますよね。
だからこそ、口の中を整える
私たちは、
手洗い
消毒
マスク
うがい
いろいろな工夫でウイルスを防いでいます。
そこに、もうひとつ。
・歯のすき間
・歯ぐきのきわ
・舌のヒダ
菌が隠れている場所を意識したケアを
プラスしてみてほしいのです。
歯を磨くこと
舌の表面をやさしくケアすること
「追い出す」イメージで行うだけでも、
口の中の環境は変わってきます。
できることを、できる範囲で
世界中の誰もが、
感染症にはかかりたくないと思っています。
だからこそ、
できることを、できる範囲で。
口の中を整えることは、
毎日の生活の中でできる
小さな予防のひとつです。
少し意識するだけで、
体を守る力につながるかもしれません。
そんなふうに、
一歯科衛生士として感じています。






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